港区はおろか広尾にすら辿り着けない?池袋のタワパに誘う男の“他人のステータス”で埋め尽くされたSNS。

私は、社会人になって東京で暮らし始めた身だ。
その身で直面した東京という街は、決して生温くない場所だと日々痛感している。

羨望、嫉妬、憎悪、自負心がぶつかり合う冷たい街。

だけど、一度味わったらなかなか抜け出せない不思議な力と温かさを秘めている。

 

東京の街に出て来ました

あい変わらずわけの解らない事言ってます

ー東京/くるり

今ならこの歌詞の意味が、何となく分かるような気がする。

 

この「東京という街」というカテゴリは、社会人になってから東京で一人暮らしを始めた私が、この街の様々な場所にまつわることを<実体験に基づいて>本心でつらつら書いていく。

第一回目の今回は、私を池袋のタワーマンションパーティーにやたら誘ってくる男について書いていこうと思う。

 

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どうも、迂回 優椎です。

最近、夜な夜な缶ビールを飲みながらInstagramをパトロールするのが趣味になっている迂回さん。
HKT48指原莉乃と全く同じことをやっては「あぁ、この女また麻布で遊んでいるよ」「ハイハイ、また高級なお店でオシャレなご飯を食っているのね」「うわ~このコーディネートの靴、よく見たらルブタンじゃん!きっしょ!」など、東京カレンダーのweb小説のような生活を送っている女に心の中で毒づいてストレスを解消するのが日課になっている。

なんて性格の悪い趣味をしているのだろうとつくづく思うが、別に私は東カレ種族に限らず、ただレコード店や古着屋に勤務していて1回や2回バンドマンと一緒に“店員として”写真を撮っただけのくせに、フェスやライブで関係者ヅラするようなサブカル種族に対しても同じように毒づいているからね?あれ、やっぱり性格悪いな。どうしようもねぇな、私。

 

ある日、Instagramのタイムラインをスクロールして投稿されている写真を眺めていたら、キラキラライフを送っている大学の同級生の投稿に目が留まった。

 

「池袋のタワマンでパーティー!ボジョレー空けちゃった!」

 

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池袋のタワマンから見える夜景らしき写真(イメージ)

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大学の同級生とその友達らしき女たちの3ショット(イメージ)

絵が下手だって言った奴にはもれなく全員、口を縫い付けてやる。

 

写真を見ながら「池袋のタワマンでパーティー…?」と疑問を抱く迂回さん。
この言葉に引っ掛かった3秒後、私は「あーーーー!!!!!」と大声を出した。

 

私、このタワマンパーティーに誘われていたわ。

 

彼女と私には共通の知り合いがいる。慶應義塾大学卒の男で同い年だ。
彼が今、何をしているのかさっぱり分からないが、Twitterでどうやら少しだけ有名になっているらしい。
その彼とは大学時代、合コンで出会ってFacebookの友達申請をしたっきりの仲なのだが、社会人になってから何故かやたらとこの人からタワマンパーティーに誘われるようになった。
しかも場所は何故か“池袋”限定。

「池袋でタワマンパーティーやるんだけど、良かったらどう?来る男性はみんなハイスペックな人たちばかりだよ!」

常套句かよと心の中でツッコんでしまうぐらい、この一文が定期的に届くようになった。
「どうして私を誘うんだろう?どう考えても私、タワマンパーティーに足を運ぶようなキャラしてないだろ。お前、それ分かっているだろ?」と不思議に思いながら丁重に断っているのだが、何故かその後も彼からのタワマンパーティー招待LINEが絶えない。
「共通の友人が何人かいる」「Facebookで繋がっている」の二つの理由から軽率にブロックをしないで既読無視をしているが、ふと彼のSNSを見た時に何故、私をタワマンパーティーに誘ってくるのかが分かった。
その理由が分かった途端にものすごく悲しくなってしまい、私の心の中に住むエセ関西人が「タワマンパーティーって何やねん、長いねん。“タワパ”って言え、“タワパ”って」と騒ぎ出したので、細々と書いていこうと思う。

 

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きっかけは去年の夏の終わりごろ。
初めて私が企画出しした連載が始まり、第一回目の記事をFacebookに投稿した。
普段、家族とそこまで連絡を取らない私はFacebookで繋がっている両親に「ちゃんとお仕事してますよ~」という報告をしたくてFacebookを更新した。
その私の投稿に真っ先に食いついたのが彼だったのだ。

 

彼「え、ここの媒体で働いているの!?」
私「久しぶりにコメント来たと思ったら…(笑)そうだよ、ここで働いているよ~」
彼「そうなんだ!知らなかった!」

 

今思えばコメント欄でこんなやり取りをしたのをきっかけに、私は彼からやたらとタワマンパーティーに誘われるようになった気がする。
何か嫌な予感がするな~と少しゾッとしながら彼のTwitterを見てみたら「某有名雑誌でライターしている人と飲んだ!」「テレビに出たりコラム書いたりしている人に色々と協力してもらった!」的なことが頻繁に投稿されており、モヤモヤが募った迂回さん。
彼と出会った時にはすでにライターとして様々な媒体で恋愛コラムを中心に色んな記事を書いていたが、その時は特に興味を持ってもらえなかったことをふと思い出した。

それが今、丁重に断っている上に既読無視もしているのに、彼は懲りず私をタワマンパーティーに誘ってくる。
この時、私は確信した。

 

コイツ、私が働いているメディアにしか興味を抱いていねぇな?
で、おそらくだがコイツのいるタワマンパーティーに足を運んだら確実に2ショット撮られて「この媒体で働いている編集者と飲んだ~」ってTwitterに書かれるな???

 

スマホを片手に「はぁ~…」とため息をつく私。
確かに今の媒体で働き始めたら、周りの目が少し変わった。
それには薄々気づいている。
それでも気づかないフリをしてきたし、今後もそれを貫き通していくつもりだ。
人間関係で仕事の肩書きを大っぴらにしている人間ほど、心が貧しい人種はいない。
今後、新しい仕事をする際に自分のキャリアPRとして今の媒体で働いていたことを公言することはあるかもしれないが、人間関係やタワマンパーティーといったプライベートで働いている媒体を自慢することは絶対しないししたくもない。

 

そもそも、池袋でタワマンパーティーっていうのも私的には「どうなの?(笑)」と思ってしまう。
同じ豊島区内だったら、目白の方が“落ち着いたハイスペ人”たちが集まりそうな気がするんだけど…。
東カレみたいな人種の見方をする自分に心底「嫌な奴だな」と思うが、他人のスペックにかじりついて生きている男は所詮この程度なんだろうなと分析してしまうのもまた事実。
麻布界隈・六本木界隈・赤坂界隈・青山界隈はもちろん、広尾や芝浦にすらたどり着けないだろう。

三田に慶應のキャンパスがあるけど、彼が通っていたキャンパスは神奈川にあるので三田とは格が違うと勝手に思っている。
彼自身は「自分は港区に近い人間だ」と思い込んでいるみたいだが、客観的な視点で見れば一番遠い位置でフラフラ遊んでいるだけ。

 

東京という広いようで狭い街にわんさかいる、特にこれといった個人の強みがないのに、中途半端に良い人脈に恵まれてしまった人。
こういう人たちは自分のSNSで他人のステータス平気で投稿し、それをあたかも自分のステータスかの如く自慢げに話をしていく。

こんなステータス食い人間の餌食にだけは、絶対なりたくない。

 

彼が港区で開催されるタワマンパーティーに足を運ぶ頃には、もしかしたら“港区時代”は終了しているかもしれない。
でもコイツから港区で開催されるタワマンパーティーに誘われても絶対行かねえ~~~断言できるわ~~~~~。

 

つい2週間ほど前、また彼からタワマンパーティーのお誘いがあった。
「場所はどこ?」と聞いたら「渋谷だよ」と返って来たので、あぁやっと池袋から抜け出せたんだねと心の中で拍手をした。

彼が東京の頂点<港区>に立てる日が来るのを、私は温かい目で見守っていきたいと思う。

 

それでは。

 

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